「マッサージで痩せる」ってよく聞くけど、実はマッサージ自体に脂肪を燃焼させる力はありません。
マッサージを受けたからといって、体重計の数字がガクッと減るわけではないんです。
じゃあ、なぜ「細くなった気がする」っていう人が多いのか?
それは、むくみが取れるから。
例えば、朝起きたときに顔がパンパンだったのに、昼頃にはスッキリしていることってありませんか?
これは、寝ている間にリンパの流れが滞り、余分な水分が溜まることでむくみが起こり、それが時間とともに解消されるから。
マッサージも同じような働きをしてくれるんです。
マッサージで見た目が細くなるメカニズム

むくみは、血液やリンパの流れが滞ることで体に余分な水分がたまる状態。
特に、デスクワークが多い人や、運動不足の人は、脚や顔がむくみやすいです。
例えば、長時間座りっぱなしで仕事をしていると、夕方には足がパンパンになって靴がきつく感じることがあります。これは、ふくらはぎの筋肉が使われず、リンパの流れが悪くなるから。
マッサージをすることで、リンパの流れが良くなり、溜まっていた水分や老廃物が排出される。
すると、一時的にスッキリして「細くなった」と感じるわけです。
また、筋肉がほぐれることで姿勢が改善され、スタイルが良く見えることも。
猫背の人が肩回りのマッサージを受けた後、胸が開いて姿勢が良くなり、ウエストラインが引き締まったように見えることがあります。
でも、これは脂肪が減ったわけじゃないんです。
だから、マッサージだけでダイエットしようとすると「結局元に戻る…」となってしまいます。
ストレス緩和で過食を防ぐ!

マッサージにはもう一つのメリットがあります。
それが、ストレスの緩和。
ストレスがたまると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールはストレスを感じたときに副腎から分泌されるホルモンで、血糖値を上げてエネルギーを確保したり、炎症を抑えたりする働きがある。ただし、長期間分泌が続くと、食欲が増して脂肪が蓄積しやすくなったり、筋肉が分解されたり、免疫力が低下するなどの悪影響を及ぼすこともある。
このコルチゾール、実は食欲を増進させる働きがあるんです。
特に甘いものや脂っこいものが欲しくなって、気づけばドカ食い…なんてことも。
例えば、仕事でイライラした日ほど「今日は自分にご褒美!」と言いながらスイーツやジャンクフードを食べすぎてしまったことはありませんか?
それがストレスによる過食です。
マッサージを受けると、副交感神経が優位になり、リラックスできます。
これによってコルチゾールの分泌が抑えられ、ストレスによる過食を防ぐことができるんです。
実際、リラクゼーションマッサージを受けた後に「なんとなく甘いものが欲しくなくなった」と感じる人も多いです。
脂肪を減らすためのステップ

マッサージだけで脂肪は減りません。
でも、本当にダイエットを成功させたいなら、以下のステップを取り入れよう!
食事管理をする
- 摂取カロリーが消費カロリーを超えないようにする。
- 高タンパク・低脂質の食事を意識する。
- 野菜や食物繊維をしっかり摂ることで、満腹感を得やすくする。
適度な運動を取り入れる
- 有酸素運動(ウォーキング、ランニング、サイクリング)を週3〜5回行う。
- 筋トレを取り入れ、基礎代謝を上げる。
- 隙間時間にストレッチや簡単な運動をする。
生活習慣を整える
- 7〜8時間の質の良い睡眠を取る。
- 水を1日1.5〜2L飲むことで、代謝を促進する。
- ストレスを溜め込まないために、リラックスする時間を作る。
まとめ
✔ マッサージでは脂肪は減らない。でも、むくみが取れて見た目が変わる。
✔ リンパの流れが良くなると、一時的にスッキリ細く見える。
✔ 筋肉がほぐれて姿勢が改善されると、スタイルが良く見える。
✔ ストレス緩和効果で、過食を防ぎやすくなる。
「マッサージで痩せる」は間違いだけど、「マッサージをダイエットのサポートにする」は正解!
本気で痩せたいなら、食事管理や運動と組み合わせるのがベストです。
日々のケアの一つとして、上手に取り入れていきましょう!